岸和田市では、文化振興に関する施策について話し合う「岸和田市文化振興審議会」が定期的に開催されています。
2026年10月1日に開催された第13期第3回会議では、文化振興計画の推進状況などが議題となりました。
- 「審議会では具体的に何が話し合われたの?」
- 「岸和田市の文化振興計画は、どこまで進んでいるの?」
- 「市内では、どのような文化・芸術活動が行われているの?」
こうした疑問を持たれている方もいるのではないでしょうか。
審議会と聞くと少し難しそうに感じますが、文化振興審議会は市の文化や芸術の今後の方向性が分かる大切な会議です。
そこで、公開されている議事録や資料をもとに文化振興計画推進状況を分野別に整理し、岸和田市が進める文化振興施策について分かりやすく解説します。
岸和田市文化振興審議会・第13期第3回会議の概要

2026年10月1日、第13期岸和田市文化振興審議会の第3回会議が開かれました。
会議の日時や場所、出席者、議題などの概要は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会議名 | 第13期第3回岸和田市文化振興審議会 |
| 開催日 | 令和8年10月1日(木曜日) |
| 時間 | 14:00~15:30 |
| 場所 | 岸和田市立文化会館マドカホール |
| 案件等 | 文化振興計画の進捗状況について ほか |
| 出席者 | ・広瀬会長 ・金森副会長 ・肥田委員 ・齋藤委員 ・中村委員 ・村上委員 ・西村委員 ・井上委員 ・辻委員 ・石川委員 ・青木委員 |
| その他の出席者 | ・船橋魅力創造部長 ・田宮文化国際課長 ・浅田担当主幹 ・田中担当員 |
| 欠席者 | ・稲垣委員 |
| 傍聴者 | ・なし |
| 主な議題 | ・文化創造ビジョン ・岸和田 令和7年度実績について ・庁内における取り組み ・文化施設3館の取り組み |
会議では、文化振興計画の進捗状況などについて確認するため、関連する資料が公開されています。
詳しい内容は、こちらの岸和田市が公開している会議録や配布資料ページで閲覧可能です。
しかし、文化振興審議会の資料や議事録などを読み込むのは大変なので、ポイントをまとめてお伝えします。
マッツ会議の審議内容を分野別に整理しました。
会議では文化振興計画の何が審議されたの?

今回の主な議題である文化振興計画は、市内の文化・芸術に関する取り組みを進めるための計画です。
今回の会議で扱われた文化振興計画の進捗状況には、次のような幅広い分野の取り組みが含まれています。
- 子どもの文化体験や読書活動
- 市民の芸術文化活動
- 地域の歴史・文化の継承
- 文化施設の運営
- 観光や産業との連携
ここからは、主な取り組みを分野別に整理します。
子どもが文化や芸術に触れる機会づくり
子ども向けの事業では、保育所やこども園での人形劇、幼稚園での演劇ワークショップ、図書館でのお話会などが行われています。
令和7年度は、保育所10園とこども園1園で人形劇を上演し、幼稚園9園で実施した演劇ワークショップには95人が参加しました。
読書活動では、市内6図書館で乳幼児や児童向けのお話会・講座などを179回開催。
4か月児健康診査時に配布するブックスタートセットの配布率は100%です。
また、市民病院のギャラリースペースでは、子どもたちが制作した美術作品を展示しています。
課題
人形劇やワークショップでは、行事と重ならない開催時期の調整が課題です。
図書館では、ブックスタート事業を通じて読書習慣の大切さを伝える時間の確保や、利用者のニーズに合わせた事業の見直しが挙げられています。
今後の取り組み
人形劇やワークショップを継続し、子どもが文化や芸術を体験できる機会を確保していく方針です。
図書館でも、お話会などの内容を見直しながら、読書活動の推進を図ります。
市民の文化活動と芸術文化の普及
市民が文化活動の成果を発表する場として、市展や文化祭、マドカ合唱祭、フレンドシップコンサート、公民館まつりなどが開催されています。
令和7年度の市展では、洋画・写真・書・俳画・陶芸・日本画の6分野で作品を募集し、出品点数は267点、来館者は2,059人でした。
マドカ合唱祭には28団体、479人が参加し、文化祭の来場者数は18,263人に達しています。
このほか、自泉会館での文化事業や、青少年の音楽活動を支えるフレンドシップコンサートも実施されました。
市民が作品や演奏を発表し、文化・芸術に親しめる機会が設けられています。
課題
市展では、出品者の高齢化や若い世代の出品の少なさ、マドカ合唱祭では出演者の高齢化や新規参加団体の確保が課題です。
公民館まつりでも、活動団体の担い手不足や若い世代の来場者の減少が指摘されています。
今後の取り組み
市展では、高校などへの募集案内の配布方法を工夫し、若い世代の出品を促す方針です。
公民館まつりでは、若い世代や新たな利用者に関心を持ってもらえるよう、広報や事業内容を見直します。
文化祭についても、子どもたちの参加を維持しながら、文化活動を支える担い手の育成を進めます。
高齢者や障害のある人の文化活動を支える
誰もが文化に親しめるよう、岸和田市では高齢者や障害のある人に向けた事業も進めています。
図書館では、視覚障害のある人に点字図書や録音図書を貸し出すほか、対面朗読や資料の宅配などを実施しました。
また、高齢者が短歌・俳句・書・陶芸・写真などの作品を発表する作品展も開催しています。
課題
視覚障害のある人向けの図書館サービスでは、利用できるサービスを必要な人に知ってもらうことが課題です。
高齢者の作品展では、予算の確保や展示会場の設営にかかる負担が挙げられています。
今後の取り組み
図書館では、点字図書や録音図書などの提供を続け、利用できるサービスの周知を図ります。
高齢者の作品展については、若い世代との交流を促すなど、世代を超えて文化に親しめる機会の充実を目指します。
平和や人権について考える機会づくり
平和や人権への理解を深めるため、岸和田市では非核平和資料展や人権を守る作品展を開催しました。
非核平和資料展では、被爆三世の家族写真や核兵器に関するパネル、戦時中の資料などを展示しています。
人権を守る作品展では、人権をテーマにしたポスターや標語を募集し、マドカホールなどで作品を紹介しました。
令和7年度の同展では、マドカホールに1,376人が来場しています。
課題
非核平和資料展では、毎年の展示テーマや会場を検討する必要があります。
人権を守る作品展では、市民からの作品応募が少ないことが課題として挙げられています。
今後の取り組み
非核平和資料展では、実行委員会と協議しながら展示テーマや会場を決めていく方針です。
人権を守る作品展も継続し、市民への情報提供を通じて、より多くの人に参加を呼びかけます。
地域の歴史や文化財を保存し、次の世代へ伝える
岸和田市では、地域の歴史や文化を伝えるため、岸和田城での展示や歴史講座、文化財の保存支援などを行っています。
岸和田城は、郷土の歴史に関する展示や映像を活用し、来館者が地域の歴史を学べるようにしています。
文化財の保存では、だんじり用具の修理に対する補助や、土生町の鼓踊り、塔原町の葛城踊りといった民俗文化財の継承を支援しています。
また、考古学の研究者を顕彰する濱田青陵賞では、授賞式や記念シンポジウムを開催し、当日の動画配信も行いました。
課題
文化財の保存・継承では、後継者の育成が重要な課題です。
だんじり用具の修理などに対する補助についても、申請の増加に対応する必要があります。
岸和田城では、施設や設備の老朽化が課題となっています。
今後の取り組み
文化財の保存会や所有者との連携を続け、必要な補助制度の活用を支援する方針です。
岸和田城については、ふるさと寄附金の活用などを通じて、城周辺の魅力や価値を高める取り組みを進めます。
観光や産業と連携して地域の魅力を発信する
文化振興計画には、地域の特産品や観光資源を活用し、岸和田の魅力を発信する事業も含まれています。
岸和田城周辺では、二の丸広場観光交流センターで忍者体験やクイズ、水なすの漬物体験などを実施し、地元の野菜やパン、飲み物なども販売しました。
また、パンダバンブープロジェクトでは、竹資源の循環利用を目指し、竹の茶室を大阪・関西万博で展示しました。
岸和田ブランドの認定事業では、令和7年度に新たに1商品を認定し、13商品を再認定しています。
課題
観光交流センターでは、周辺施設との連携や安全管理が課題です。
パンダバンブープロジェクトでは、事業を継続するための仕組みづくりや、製造コスト、販売先の確保が求められています。
岸和田ブランドについても、認知度の向上が必要です。
今後の取り組み
観光交流センターでは、地域住民と観光客が交流できる場所を目指し、周辺施設との連携を進めます。
パンダバンブープロジェクトでは、竹資源を生かした地域産業の活性化や環境教育につなげる方針です。
岸和田ブランドについては、ウェブサイトやSNS、パンフレット、イベントなどを通じて、商品の魅力を発信していきます。
文化の担い手を育て、情報発信や活動基盤を整える
文化活動を将来につなげるため、人材育成や功績者の表彰、情報発信、活動資金の確保に関する事業も進めています。
文化の日の祝典では、文化教育の振興に貢献した人を表彰し、記念コンサートを開催しました。
また、「広報きしわだ」やSNSを通じて文化関連のイベント情報を発信するほか、文化・芸術に関する助成制度の案内や、文化振興基金の積み立て・活用にも取り組んでいます。
課題
文化の日の祝典では、幅広い世代に関心を持ってもらえる企画が求められています。
広報紙への情報掲載では、各事業の担当部署から依頼がなければ掲載できないことや、担当者によって情報発信への意識に差があることが課題です。
文化・芸術に関する助成情報についても、発信による効果が分かりにくいと報告されています。
今後の取り組み
文化の日の祝典では、文化・芸術の振興につながる企画を継続する方針です。
広報紙などを通じた情報発信を続けるとともに、助成制度については発信方法や周知の工夫を検討します。
また、文化振興基金についても、寄附者の満足度を高める活用方法を探っていきます。
岸和田市の文化振興計画全体の進捗から見える課題

令和7年度の推進状況からは、子どもの文化体験や市民の文化活動、文化財の保存、観光との連携など、幅広い分野で事業が進められていることが分かります。
一方で、複数の事業に共通する課題も見えてきました。
特に、活動を支える人材の高齢化や後継者不足、若い世代の参加促進、事業の周知は、今後も取り組む必要がある課題です。
文化活動を長く続けるには、開催や支援を継続するだけでなく、新たな参加者や担い手を増やす工夫も欠かせません。
マッツなお、ここで紹介した内容は、令和7年度の文化振興計画推進状況を分野別に整理したものです。
会議で実際に交わされた意見や質疑とは区別してご覧ください。
岸和田市文化振興審議会の会議録や配布資料はどこで確認できる?

岸和田市文化振興審議会・第13期第3回会議の詳しい内容は、岸和田市の公式サイトで確認できます。
開催案内だけでなく、会議録や当日の議題、審議に使用した資料も公開されています。
会議での意見や質疑を知りたい方は会議録を、各事業の実施状況や課題、今後の方針を知りたい方は配布資料を読むと、必要な情報を探しやすくなります。
岸和田市「第13期第3回岸和田市文化振興審議会を開催しました」
岸和田市の文化振興計画は今後の取り組みにも注目!

岸和田市の文化振興計画は、芸術や文化を楽しむ機会をつくるだけでなく、地域の歴史を守り、文化活動を次の世代へつなぐための取り組みでもあります。
今後の進捗を確認する際は、事業が実施されたかどうかだけでなく、参加者や担い手の確保、情報発信、継続的な活動につながっているかにも注目すると、計画の進み具合をより具体的に把握できます。
マッツ文化振興計画の進み方や今後の方向性が気になる方は、公式資料で最新の情報を確認してみてください。

