岸和田市が、バス停付近やバス待避所での駐停車について注意を呼びかけています。
バス停付近への駐停車は、バスの運行を妨げるだけでなく、乗客や周囲を走る車の安全にも影響するおそれがあります。
今回の発表を受けて、次のような疑問を持った方もいるのではないでしょうか。
- 岸和田市は、バス停付近の駐停車について何を呼びかけているの?
- バス停の近くに車を停めると、どのような危険があるの?
- 短時間の送迎でも違反になる?反則金や違反点数はどれくらい?
普段、家族の送迎や荷物の積み下ろしなどで車を利用している方にとっても、知っておきたい交通ルールです。
そこで今回は、岸和田市が公表した注意喚起の内容を紹介するとともに、バス停付近の駐停車が危険な理由や、違反した場合の反則金・違反点数について解説します。
岸和田市が呼びかけるバス停付近の駐停車禁止とは?

今回の注意喚起で対象となっているのは、岸和田市内全域のバス停留所です。
市はこれに加え、尾生町にある2か所のバス待避所についても、安全な運行を妨げないよう注意を呼びかけています。
バス停付近の規制は、単に「バスの邪魔になる場所に車を停めない」というマナー上のお願いではありません。
道路交通法で禁止される場所と時間帯が定められています。
それでは、具体的な岸和田市の発表内容と、法律上の具体的な条件を見ていきましょう。
岸和田市が公表した注意喚起の内容
岸和田市は、バス停付近への駐停車について、短時間の送迎や荷物の積み下ろしであっても控えるよう呼びかけています。
ハザードランプを点灯させていても、駐停車による危険がなくなるわけではありません。
岸和田市は、バス停留所に加え、尾生町にある2か所のバス待避所についても、駐停車を控えるよう呼びかけています。
なお、道路交通法第44条第1項第5号の前後10メートル規制は、条文に規定されたバス停留所などが対象です。
道路交通法 第44条(停車及び駐車を禁止する場所)
車両は、道路標識等により停車及び駐車が禁止されている道路の部分及び次に掲げるその他の道路の部分においては、法令の規定若しくは警察官の命令により、又は危険を防止するため一時停止する場合のほか、停車し、又は駐車してはならない。
五. 乗合自動車の停留所又はトロリーバス若しくは路面電車の停留場を表示する標示柱又は標示板が設けられている位置から十メートル以内の部分(当該停留所又は停留場に係る運行系統に属する乗合自動車、トロリーバス又は路面電車の運行時間中に限る。)
バス停留所などの駐停車禁止のポイント

バス停付近の駐停車禁止には、距離と時間帯の条件があります。
また、岸和田市はバス停だけでなく、尾生町にあるバス待避所についても注意を呼びかけています。
バス停から前後10メートル以内は駐停車禁止
道路交通法では、バス停の標示柱や標示板が設置されている位置から、それぞれ前後10メートル以内が駐停車禁止の対象です。
バス停の手前だけでなく、通過した先も規制範囲に含まれるため、乗降場所の近くには停めないようにしましょう。
規制の対象となるのは、バス停に関係する路線のバスが運行している時間帯です。
マッツ逆を言えば、バスが目の前にいない場合でも運行時間中であれば駐停車はできません。
バス停だけでなくバス待避所も駐停車を避ける
岸和田市は、尾生町にある次の2か所のバス待避所についても注意を呼びかけています。
- 岸和田市尾生町2378番1の一部
- 岸和田市尾生町2398番4の一部
バス待避所は、バスが安全で円滑に運行するために設けられた場所です。
こうした場所に一般車両が停まると、バスの運行を妨げるおそれがあるため、送迎などで利用しないよう注意が必要です。
「人の乗り降り」や「短時間(ハザード点灯)」であっても停車は認められない
人の乗り降りのほか、ドライバーが車内に残っていてすぐ発進できる状態やハザードランプをつけていたとしても、バス停の10メートル以内は道路交通法違反(駐停車違反)になります。
法律的には取り締まれても文句はいえないので、注意してください。
バス停付近への駐停車が危険な理由

バス停付近に駐停車車両があると、バスは停留所への進入や発車の際に、通常とは異なる運転操作を求められる場合があります。
乗降のしにくさだけでなく、車体の動きや周囲の交通にも影響するため、具体的な危険を見ていきます。
バスが停留所に寄せられず乗降に支障が出る
バス停の直前に車が停まっていると、バスは停留所の正しい位置まで進めず、離れた場所で乗客を乗り降りさせなければならない場合があります。
バスが歩道に十分近づけないと、乗客は車道との間にできた隙間をまたいで乗り降りすることになり、足を踏み外しかねません。
高齢者や足元が不安定な人にとっては、特に負担が大きく危険です。
また、バスが停留所に入れず車道上で待つことになれば、後続車の通行にも影響し、渋滞につながる可能性があります。
マッツバスが停留所に適切に寄せられるよう、周辺のスペースを確保することが重要です。
発車時の急なハンドル操作で乗客が転倒するおそれがある
バス停の直後に車が停まっていると、バスはその車を避けながら車道へ戻らなければならない場合があります。
周囲の状況によっては、通常より大きく進路を変える必要が生じます。
バスが発車する際に車体が大きく揺れると、立っている乗客や、座席へ移動している乗客がバランスを崩すおそれもあり危険です。
特に、手すりやつり革につかまっていない人は、転倒してけがをする危険もあります。
マッツバス停付近への駐停車は、バスの発車を妨げるだけでなく、車内の乗客にも影響を及ぼす可能性があるので注意してください。
周囲の車や歩行者との接触事故につながる危険性
バスが駐停車車両を避けて進路を変えると、隣の車線を走る車や自転車との距離が近くなる場合があります。
特に、道路の幅が狭い場所では、バスが車道へ戻る際に周囲の交通への注意が必要です。
また、バス停付近の駐停車車両が視界を遮ると、歩行者や自転車の存在に気づきにくくなることもあります。
車両の陰から道路を横断しようとする人が現れた場合など、発見が遅れることで接触事故につながる危険があります。
駐停車する車は、バスの進路だけでなく、周囲の車両や歩行者からの見通しにも影響するため、停める場所には注意が必要です。
バス停付近の駐停車違反に対する反則金・違反点数

バス停付近の駐停車禁止場所に車を停めた場合、違反の状況によって反則金や違反点数が異なります。
駐停車違反と放置駐車違反の区別も重要なポイントです。
放置駐車違反に該当するかどうかは、運転者が車を離れ、直ちに運転できない状態にあるかなど、実際の状況に基づいて判断されます。
普通車の場合、バス停付近の駐停車禁止場所で違反したときの反則金と違反点数は、一般的に次のとおりです。
| 違反の種類(普通車) | 反則金 | 違反点数 |
|---|---|---|
| 駐停車違反(駐停車禁止場所等) | 12,000円 | 2点 |
| 放置駐車違反(駐停車禁止場所等) | 18,000円 | 3点 |
放置駐車違反は、運転者が車を離れ、直ちに運転できない状態で駐車した場合などに該当する違反です。
なお、運転者が車内にいるかどうかだけで一律に判断されるわけではなく、実際の状況によって扱いが決まります。
また、運転者を特定できない放置駐車違反では、車両の使用者に放置違反金の納付が命じられる場合があります。
マッツ反則金とは異なる制度なので、通知を受けた場合は内容を確認してください。
送迎や荷物の積み下ろしでも駐停車は禁止?

バス停付近の駐停車禁止場所では、家族の送迎や荷物の積み下ろしであっても、原則として車を停められません。
「すぐに出発するから大丈夫」「5分以内なら問題ない」と考えるのは危険です。
ここで重要なのが、道路交通法上の「駐車」と「停車」の違いです。
荷物の積み下ろしのための停止は、5分を超えない場合、道路交通法上の「駐車」には該当しません。
ただし、これは駐車の定義に関するルールです。
バス停付近のように駐停車そのものが禁止されている場所では、5分以内の荷物の積み下ろしであっても認められません。
バス停付近での駐停車を避けるために気をつけたいこと

バス停付近での駐停車を防ぐには、送迎や荷物の積み下ろしをする場所を事前に決めておくことが大切です。
目的地の近くに適当な停車場所が見つからない場合でも、バス停やバス待避所を利用するのは避けましょう。
ここでは、日常の運転で実践できる対策と、駐停車する場所を選ぶ際の注意点を紹介します。
送迎や荷物の積み下ろしは安全な場所で行う
家族の送迎をする場合は、バス停から離れた場所に待ち合わせ場所を設定し、乗り降りを済ませてから出発しましょう。
荷物の積み下ろしも同様に、作業に必要なスペースを確保でき、ほかの車や歩行者の通行を妨げない場所で行うことが大切です。
近くに駐車場や荷さばきスペースがある場合は、そちらを利用する方法もあります。
マッツ目的地の目の前に車を停めることにこだわらず、交通の妨げにならない場所を選びましょう。
現地の標識や道路標示も確認する
バス停付近では、駐停車禁止の範囲だけでなく、道路に設置された標識や道路標示にも注意が必要です。
例えば、バス停から10メートル以上離れていても、別の駐停車禁止規制が適用されている場所では車を停められません。
また、道路の幅や見通し、周囲の交通状況によっては、標識上の規制がなくても駐停車が危険になる場合があります。
送迎や荷物の積み下ろしをする際は、交通の妨げにならず、安全に利用できる場所を選びましょう。
マッツバス停やバス待避所を乗降場所にしないことが、バスの円滑な運行と道路を利用する人の安全につながりますよ。

